2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2019/09/21

19.9.21 シンデレラとしらゆき

今回はカット数は少なめ。

20日夜、情報サイトで「E653系K70編成がスターライト舞浜号運転のため送り込み回送された」とのニュースを目にした。
K70は国鉄特急色風に塗り替えられて新潟から勝田へ帰った編成。『スターライト舞浜号』は通常新潟のE653系(U編成)が用いられるが…なるほど、そういう使い方もするのか。新潟所属の編成なら回送区間もちょっとで済むのにねぇ。
なにより国鉄特急色風に変身した姿は未撮影のため、地元に現れるのであれば撮っておきたい。

この日はその前夜の思いを忘れず6時半に目が覚め、もたもた支度をしながら出かけ、いつもの場所に。
それぞれがかなりの間隔を空けながら先客さんが4組ほど。
画角に入る架線柱・ケーブル・跨線橋の橋脚等々を避けつつお互いも被らないポジションをとると、そうなるのだ。

ここに来たのは同じ『スターライト舞浜号』のハマナス色を捕らえたとき以来。1年3ヶ月ぶり。
私がよく選びがちだったポジションには、列車が近づいたときに点滅するライトが新設されていた。
結局そのライトの真脇をチョイス。



E231系(船橋法典—西船橋)

最初に来たのはE231系ケヨMU12。
何度も来ているこの場所だが今回は久々ということで、私が来ない間に増殖した武蔵野線用E231系をここで撮るのは今回が初めてとなった。
ここでのE231系そのもので言えば、3年前に「おさんぽ川越号」で湘南色のヤマU53編成を撮っている。




205系(船橋法典—西船橋)

205系。西船橋止まりの列車なんだろう。方向幕は折返しに備え早々に「府中本町」に回してしまったようだ。
飽きるほど走っていた武蔵野線205系も次々とジャカルタへ旅立ち、メルヘン顔などは1本だけになってしまった。
全体でも20本程度になっている模様。205系置換用で増殖中の広幅車(209系500番台・E231系)は30本弱で、すでにパワーバランスは広幅車重心に移っている。
調べると、このケヨM11のクハ2両はともに7番。1985(昭和60)年製で、国鉄を経験している車両だ。無論、山手線用の新製車。



E653系「スターライト舞浜号」(船橋法典—西船橋)

2本の普通列車を経て、お目当て登場。
『スターライト舞浜号』は、新潟発のTDRツアーびゅう商品団臨で、時刻表に載る臨時列車ではない。
新潟を金曜夜21:56に出て、新津、加茂、東三条、見附、長岡、六日町(23:38発)でそれぞれ乗車客を拾うとあとは舞浜(7:30着)まで客扱いなしという運行。
復路は土曜夜23:04に舞浜を出て、日曜朝六日町(5:10着)から往路と同じ駅に停まりながら新潟には7:06に着く。

案内チラシには「夜間車内照明は減灯にはなりません」という悲しい一文が書かれている。これ、夜行列車としては致命的ではないだろうか。これでは「デイライト舞浜号」だ。
頻度は低いがもう何年も運行が続いている列車だけに、2編成くらいでも減光可能に改造して用意するとかしてほしいものだ。
結局、利用者は2夜連続で明るい部屋で完全に倒れない座席で頑張って寝なければならないのだ。…復路は疲れていて勝手に寝ちゃうかな?
アイマスクという原始的な解決方法もあるけれども…。

冒頭のとおり当記事はカット数が少ないので、同じ場所で撮った過去のE653系の列車を。


E653系快速「マリンブルー南房総号」(船橋法典—西船橋・2013.7.21)(再掲)

すでに「ひたち」系統から追われフリーター状態だったE653系。この時点で1000番台化しての「いなほ」用への転用が進んでいた。
E653系基本編成は4色あったが、この列車には列車名に因んでか連日この青のK308編成が充てられていた。
なお列車は高崎—安房鴨川の運行で、常磐線や交流電化区間は絡んでいない。


E653系「スターライト舞浜号」(船橋法典—西船橋・2014.12.20)(再掲)

記念すべき『スターライト舞浜号』の初運行の日で、1000番台化後の初上京でもあった。
冬場のため、朝7時の走行列車撮影は難しかった。


E653系「スターライト舞浜号」(船橋法典—西船橋・2018.6.16)(再掲)

こちらはハマナス色の1000番台U107編成。ハマナスの姿での初上京だった。
瑠璃色U106もこの列車で上京しているが、私は撮れていない。



E653系「スターライト舞浜号」(船橋法典—西船橋)

現在に戻る。
今回充当されたK70編成は新潟でU108編成となっていたが、運用数に余裕があったためか昨年新潟を離れ、国鉄特急色風に変身して勝田に戻ってきた。
もうどこの記事に書いたか忘れたが、割と国鉄特急形ボンネット車っぽい651系にこの色を塗ったら、なんて話を以前に書いたが、この車両でそれが実現するとは思いもしなかった。

正面下部のライトがエンジで囲まれてないのが気持ち悪いなぁと思ったが、よくよく見てみればエンジ帯の翼形の処理も側面側から正面に向かう形になっていて、これもライト周りから側面へ流れるリアル国鉄特急とは逆向きだ。
そもそもがE653系の顔はライト周りが複雑な線を描いていて処理が難しいのもあり、今回の塗り分けは開き直ったアレンジが成されている。
新101系の額縁を無視して過去の塗り分けにこだわった西武の復刻赤電とは対応が違ったのだ。


485系「水戸梅林号」(取手・1988)(再掲)

こちらは「ひたち」用485系の臨時列車。私が中1のときに撮ったものだ。さ、31年前か…。
スカートはクリーム色。181系や489系含め、ボンネット先頭車の塗り分けは何パターンもあって、スカートが赤いものもあった。
やはり一番の違和感は裾周りにあった直線帯がK70ではライト上の高さに回ったところなのかもしれない。いじりはじめたらキリがないが、K70はせめて連結器カバーが赤になったらいいのになぁと思った。


E653系「スターライト舞浜号」(船橋法典—西船橋)

後追い。エンジ帯下の細いのがテールライト。
このU108編成というのが不思議な編成で、両先頭車とモハ1ユニット(写真では手前のユニット)が勝田では増結用4連口だった元K354で、サハと新潟寄りモハユニットが勝田では基本編成用7連の元K308だった車両が用いられている。
元K308の残り4両で「しらゆき」用H204編成を組んでいる。
そもそも7連口は「いなほ」用1000番台7連、4連口は「しらゆき」用1100番台4連に転用したわけだが、なぜかこの編成絡みだけ上記のような組み替えが発生している。機器類の調子とか、相性とか、何かの都合があったんだろう。
さらには勝田へ戻されるという運命。「要らない子」が国鉄特急色化で注目を集めるようになったところは、まるでシンデレラのようだ。今回は奇遇にもシンデレラ城を目指す列車に充当された。


E653系「スターライト舞浜号」(船橋法典—西船橋)

なお改造元のK308は前述のとおりこの場所で撮っているし、1100番台化後のH204には昨年「しらゆき」で乗車している。それがE653系初乗車でもあった。
常磐線時代のE653系はわずかしか撮れていない私にとっては、なんだか縁がある元K308編成だ。


E653系特急「しらゆき」(上越妙高・2018.9.18)(再掲)

シンデレラと白雪姫って、なんか間違えやすいよね。
今回はこれでおしまい。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)