2017/05/05

17.5.5 カラバリ東武〜青い鳥と三種の神器・4

越生線・八高線の並走区間から県道をそのまま進み、越生駅へ向かう。


コラボ建物?

駅へ向かう途中、ノーマル8000系が上って行った。
駅直前の踏切から覗く。



8000系(越生)

駅にいるのはブルーバードのみ。


(越生)

想像よりこぢんまりとしていた越生駅舎。田舎の駅そのもの。
出入口には自動改札機はなく、簡易Suica改札機のみがある。
ICカードで東武利用の場合は出入口でタッチ、さらに跨線橋上の簡易改札機で再度タッチする必要がある。


8000系(越生)

ブルーバードを八高線ホームから撮る。
ん、セイジクリームが接近してきたようだ…。


8000系(越生)

東武ホームの跨線橋の脇から覗いて撮影。



8000系(越生)

2編成の並びを撮れたが、柵が邪魔だ…。ほどなくブルーバードの発車となり、あわてて乗り込む。
ガラガラのセイジクリームの車内は同じく復刻のオレンジのモケットであり、車内撮影をしたかったな。

長らく外にいた汗をぬぐいながら列車に揺られる。
先ほど下りた武州唐沢駅は、駅前に2つの高校が見えた。ホームに学生が多かったのはそのためか。部活だろう。
15分ヘッドの列車は座席が埋まる程度の乗車率で坂戸に到着。

坂戸の手前は大きなカーブになっており、駅から近い位置に踏切がある。
ブルーバードのカーブ写真を撮ることにして、外に出た。
坂戸駅前はさすがに本線の駅前で、先ほどの越生とはもっともっと離れた町のようにも思えた。
なおこの駅前に出たときに東急5050系のヒカリエ号が上り列車で到着。実は往路でも途中の駅ですれ違っていたが、結局撮れる場面に現れてくれなかった。


(坂戸—一本松)

撮影ポイントより一つ駅よりにある踏切脇には、こんな色のカラオケ屋が。
時間に余裕があれば、この建物とブルーバードのコラボも考えたんだが。




8000系(坂戸—一本松)

一番いい角度である2枚目は連写した前後の写真もハシゴの影が入ってしまった。
カラオケ屋は黄帯が隠れたな。




8000系(坂戸—一本松)

そのまま残ってセイジクリームも。さすがに影がキツい。
こういう光線条件だと、濃い色のブルーバードのほうが有り難い。
2枚目の貫通扉にはブルーバードカラーのカラオケ屋が写っている。ブルーバード編成をこのアングルで撮れば…ということだが、そこまで待ってはいられない。
セイジクリーム編成の車号は青の表記が側面になされている。正面の車号表記がないのは「東武顔」(私の言い方。マニア的には「丸目」)のときに合わせているようだ。
この編成は81111Fであり、東武本線にいる東武顔セイジクリームが8111Fであるのも面白い。


座って帰ろう

坂戸駅に戻った。16時すぎというビミョーな時間帯。


50090系(坂戸)

この先どうするか考えたときにやって来たのがこの快速急行。
座席はクロスシートになっているが、席が埋まっていた。空席があれば乗って帰ったな。



メトロ10000系(坂戸)

上り快速急行と同じ1610発の下り急行。急行といっても終点まで各駅停車だ。
越生線に乗る前に撮ったメトロ10000系のFライナーは3色表示LEDだったが、こちらはフルカラーLEDに換装された編成。
結局この列車は見送った。この時点では、小川町まで行って8000系ツートンがいるか確かめようと考えていたから。


9000系(森林公園)

坂戸から乗った快速小川町行はこの日とても縁がある9000系トップナンバー。
乗車中に快速急行のことを調べると、森林公園始発となっているじゃないか。
疲れも考えて今回はツートン探りはやめ、この駅で折り返して次の快速急行に座っていくことに決めた。

改札を入り直しつつ上りホームへ移動し、池袋方先頭へ。
中高生あたりのスポーツの大会があったらしく、ジャージ姿の学生がホームにたくさんいた。
快速急行の出発までまだまだ時間があるので、学生達は先着の列車にとっとと乗っていくだろう。




メトロ10000系(森林公園)

当駅始発のFライナーは、さっき坂戸で撮った編成だった。
無人の場合はなるべくこうして車内を撮るようにしているが、なんだか越生で見たセイジクリームの車内とよく似た色合いだ。


30000系(森林公園)

ホーム先端で列車を眺めながら待った。LEDが全然読めないが、急行小川町行。


8000系(森林公園)

予期せぬ8000系回送列車登場。一旦停車した。
これにツートンが入る可能性だってあったわけで、そうだっだらかなりの強運だったな。


50000系(森林公園)

ももクロHM編成に本日3度目の遭遇。


8000系(森林公園)

意外にもももクロより8000系回送が先発した。


50090系(森林公園)

快速急行入線。51096Fは50090系のラストナンバー。
淡い期待として、下板橋で見たブルーバードが入りやしないかと考えていたが、ハズレ。あそこで寝ている編成がいつ出てくるとか全く知らないが。
夕方の快速急行は上りのみの設定で、下りTJライナーへ運用する車両の送り込みを兼ねている。つまり、50090系限定運用なのだ。



50090系(森林公園)

他に客がいた1号車を避け、2号車に。シートには荷棚に頭をぶつけないように注意書きがされている。
TJライナーは「座席定員制」のため、座席に番号は振られていない。

この列車は快速急行なので、普通運賃のみで乗れる。
快速急行は2008(平成20)年6月のダイヤ改正で特急を廃止して新たに設定された種別。
特急停車駅に志木を追加したもので、快速が停まる成増・朝霞台・ふじみ野・若葉を通過する。
TJライナーは快速急行の停まる和光市・志木を通過するが、逆にふじみ野は停まる。



50090系(森林公園)

車端部優先席は枕木方向固定だが、座席は肘掛け付で独立。TJライナー運用時にはこの座席は定員にカウントされない。


(高坂—東松山)

進行方向右側の窓際席に着く。東松山を出た先で山並みが見えた。
なんだかどこへ向かって走ってるのか感覚が狂ったが、坂戸—東松山間は東上本線のなかでも一番線路が南北に近い向きで延びている区間だ。
この山々は西のほう…秩父方面ということになる。

ほどなく爆睡状態に突入。
当初は池袋まで乗り切って→高田馬場→東西線と考えていたが、こまごま乗り降りして運賃をけっこうかけてきたので、和光市でメトロにのりかえることにした。これで池袋→高田馬場のJRの運賃がなくなる。

ねぼけまなこで和光市で降り、向かいの列車は8両編成。空席を見つけ着席したが、「元町・中華街行」とのアナウンス。あ、これ副都心線じゃないか。
私は有楽町線飯田橋まで出なきゃいけない。鉄としてあまりにもうっかりミスだった。

小竹向原で降りる。
何と、向かいのホームにS-TRAINが来た。FライナーにS-TRAIN…副都心線は賑やかだ。




西武40000系(小竹向原)

3月のダイヤ改正から走り始めた西武40000系使用の「S-TRAIN」は平日は対有楽町線の通勤ライナー、土休日は副都心線・東横線・みなとみらい線への観光特急としての役割を担う。 
土休日の西武線を目指す(上り・下りとかで表現しきれない)S-TRAINは元町・中華街701発1号・1655発3号・1955発5号の3本のみで、これは3号。1号は西武秩父行・5号は所沢行だ。
この列車もそのうち撮りに行くかな。土休日朝の2号が撮りやすそうだ。

これにて撮影終了。西武6050系のガラガラの新木場行に乗り、飯田橋で東西線にのりかえて帰宅した。

…そうそう、タイトルの「三種の神器」は8000系のリバイバルカラー3つを指したんだけど、ツートンを撮れず揃わずじまいだった。
東武本線の緑もまだだし、「カバラリ東武」記事はまだ続編があるだろうな。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

17.5.5 カラバリ東武〜青い鳥と三種の神器・3

坂戸駅で、東上本線ホームから越生線ホームに移った。
狙う三つのカラーのうち、最初に会えたのはこれまたフライング東上…改めブルーバード塗色。


8000系(坂戸)

下板橋の留置線で撮った51092Fとの違いは、ラッピングでなく塗装であることと、正面のブラックフェイス存置であること。


8000系(坂戸)

ブルーバード仕様になったのは51092Fと同時のようだ。




8000系(坂戸)

架線柱の影ゴッツリの越生方先頭。対象編成が走っていれば沿線撮りと決めていたので、この列車に乗り込んだ。


複線風

3本の8000系が走ってると勝手に思い込み越生線に乗った。私は越生線に足を踏み入れるのは初めてだ。
単線を進み、最初の駅・一本松に到着。駅は交換可能で、上り列車が見えてきた…あ、セイジクリーム!
…というわけで、4本目の8000系が走っていることを知る。データイムは1時間に4本の15分ヘッド運転。東京時刻表をこの日も持参したが、全然見ていなかった。
先頭に乗っていたのでホームからブルーバードとの並びを…と思ったら、こちらの運転士が後方確認で即発車の気配。降りるのはやめた。
発車後落ち着いて車内を眺めると、運転台背後の壁に運用路線と八高線を含む接続列車の時刻表がまとめて掲示されていた。

本線に比べるとかなりのどかな風景を進むが、東武独特の両脚単線架線柱が沿線撮りの際に少々気になる感じだ。
西大家駅はローカルな1面1線の駅で、続く川角駅・武州長瀬駅は立派な上屋の対向式ホームで本線級の雰囲気。
武州長瀬駅でノーマル8000系と交換、次の東毛呂(ひがしもろ)駅までは複線のまま進んだ。
東毛呂は島式1面2線で、坂戸方端っこに階段、越生方端っこにエレベーターがある面白い駅。
東毛呂からは再び単線となり、終点の一つ手前・武州唐沢駅に到着。


8000系(武州唐沢)

当駅は西大家とともに単線の棒線駅で、ローカル感がある。
事前に考えていた沿線撮りポイントへ向け、当駅で改札を出た。

駅に接する県道114号を西に進むとJR八高線の踏切がある。踏切を渡った先の交差点を右折して県道30号を山田うどんの先へ進むと、越生線と八高線の合流地点にあるダブル踏切に出る。
ここから越生までは八高線と並走する「複線風」の区間となっていて、あわよくば八高線の列車も撮っちゃえ、という狙いで赴いた。

駅からの移動中、ブルーバードの到着を待って越生を出てきたノーマル8000系が武州唐沢駅に滑り込んでいくのが見えた。
さすれば、次に来るのは下りのセイジクリームだ。



8000系(武州唐沢—越生)

なつかしのカラーリング。撮っている場所はダブル踏切の坂戸方へちょっとだけ進んだ位置。
列車がもうすぐ来ちゃう感じだったので、意図していなかった手近なここで撮った。


Googleストリートビューより

ダブル踏切周辺をキャプチャ。
「ダブル踏切」としたのは、ご覧のように両線の両側にそれぞれ独立して遮断機があるから。両線の間の狭いスペースには八高線に沿って奥に延びる細道が分かれているため、踏切を一つにまとめられないのだ。
ただし越生線・八高線の片方だけ列車が来るとしても踏切はシンクロして両方閉まるようになっている。
セイジクリームの写真を撮ったのは奥の架線柱が道路すら跨いでいるところの手前。
八高線と別れて単線2本脚架線柱区間になった地点だが、架線柱が道路も跨いでいるのはその先に東武の越生変電所があるため。非常に小さい施設だ。

地図を見たら、私が立っているこの道路を写真奥にまっすぐ進むだけで駅に出られたようだ。
私は駅からここまで三角形の2辺を進んで来たのだ。

次に来るのは上りブルーバード。
ダブル踏切から越生方面へはしばらく線路に県道が沿う。線路側は路肩が狭く、列車が来るまでボーッと立ってるのはちょっと邪魔だ。
ダブル踏切の前後は県道の路肩も拡がっているので、上りブルーバードはこの路肩幅広位置で迎えてみる。


8000系(武州唐沢—越生)

上り列車は北西から南東へ進んでくる。さすがに午後になると上り列車の先頭は陰になってしまう。
手前が八高線の線路だ。


8000系(武州唐沢—越生)

ドアのガラス押え金と青のコントラストが美しい。

次の下り列車は県道を越生方に少し進んだ場所で狙うことにした。
すると、少し早いタイミングで踏切鳴動。 




キハ110系(毛呂—越生)

八高線だった。非電化の「八高北線」からキハ30系とキハ37・38形が撤退してから走り続けるのがキハ110系。
東北を中心に活躍するこの車両が、離れた八高線と小海線でも走っている。この車両が来るだけで一気に遠征感が沸くから面白い。

2分後に再び踏切鳴動。こんどは東武。



8000系(武州唐沢—越生)

ダブル踏切から完全に両線が合流すると、架線柱はこのように片持ちになる。
ここがスッキリ撮れていい位置だが、前述のとおり車の往来があって長くは居座れない。

もう少し先に進んでみる。
下りブルーバードを順光で撮ったら越生駅まで移動することにしたが、とにかく日差しが強くて暑い。




8000系(武州唐沢—越生)

セイジクリームは1974(昭和49)年の新製8000系から施され、ツートンに代わって東武の3ドア・4ドア一般車に普及した。
私はまさにこの年の生まれ。小さい頃は車で船橋の東武へ買い物に行くと、野田線を走る電車(おそらく3000・5000系列)のこのクリームの姿を目にしたことを憶えている。
当時東武の船橋駅は地平。踏切待ちでクリームの電車を目にするのが楽しみだったが、高架化工事が始まり、いつのまにか踏切が廃止になってしまったという記憶。
その踏切に至る道路が、いまは私が総武線の撮影ポイントとしてよく訪れているカーブの脇の道だ。



キハ110系(毛呂—越生)

油断していたところでこっそり現れた八高線上り列車。
この車両はキハ38の八高線時代のカラーリングを再現している。八高線もリバイバルカラーが撮れたのは収穫だった。
小海線キハ110系のリバイバルカラーはキハ58系ベースなのでなんだか無理がある感じだが、こちらのネタ元のキハ38はブラックフェイスなので、同じブラックフェイスのキハ110系にマッチしている。



8000系(武州唐沢—越生)

この列車の次の下りがブルーバード。考えてみれば、データイムに4編成の運用ということは、標準色とリバイバル3色で全編成色違い…ということも起こりうるわけか。




8000系(武州唐沢—越生)

この並行線路の東武側は木立の向こうに区画整理された住宅街が形成されてるが、JR側はのどかなムードになっている。



8000系(武州唐沢—越生)

下りブルーバードの記録ができた。
次がセイジクリームだがどうせなら2本が並ぶところを撮りたいので、ここで当初の考え通り越生駅へ向かう。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)