2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2011/04/05

11.4.4 タヌキを追う・1

行川アイランド駅を後にして、上総興津駅の近くで国道128号線を離れて房総半島の内陸へ入る。

県道177号→県道178号→国道465号と山道を進む。国道でも道幅の狭いところもあり、さすが400台だなと思わせる。
トンネルを抜けて君津市に入り、しばらく進むと亀山湖に出た。橋をいくつか渡った先の交差点に「上総亀山駅」の文字が現れた。JR久留里線の終着駅だ。


唐突な踏切

国道から離れて看板の指す方向へ進むと、道の左手に鉄道の車止めが現れた。道との間に柵などなく、歩いてふらりと進入できる状態だが、まさに久留里線の最深部だった。
木更津へ向けて延びる線路には列車はいない。車を下りて駅舎に入って時刻表を見ると、次の列車は14時1分発とある。まだ1時間半ほど先か…。

あわよくば一般色のキハ30なんかに会えたら、と期待したが、ここで列車に会うことはあきらめて車で国道に戻る。久留里線は国道にからむように走っているので、どこかで上総亀山行の下り列車と遭遇するかもしれない。
国道のトンネルが連続する場所では一段低い位置を久留里線が併走していて、木々に囲まれたその区間は私の久留里線のイメージとは違った風景だった。

亀山の次、上総松丘駅を過ぎると、久留里線は国道から適度に離れた位置でなかなかいい感じのカーブを描いている。すぐ列車が来るのならいいのだが、まだ13時にもなっていないので列車を待つ気にはならなかった。
カーブからちょっと進むと、国道の左脇の短い下り坂の先に踏切があった。その近くがなんだか列車を撮りやすそうな雰囲気に見えた。ちょっと見てみようと、その下り坂に入った途端、なんと踏切が鳴き始めた。
慌てて車を下りてカメラを構える。



キハ38(平山—上総松丘)

ううむ、踏切を渡った先からだったら側面にも日が当たるアングルだったな。



キハ38(平山—上総松丘)

踏切手前の道路の真ん中に車を停めたままだったが、他に車が現れることなく済んだ。

この感じだと上総亀山では折り返しに1時間以上の時間が設けられているようで、ちょっと驚いた。そして、この時点で上総亀山に戻ることも決定した。
上総松丘に停車している列車を抜き、さきほどの国道のトンネル連続区間にさしかかった。敢えて木がゴチャゴチャしているところを選んでここでもさっきの列車を狙うことにしたが、車を停めていざ覗いてみたら厳しいアングルだった。しかし、キハ38のエンジン音が聞こえてきたので撮ることに。


キハ38(上総松丘—上総亀山)

これが「久留里線のイメージでない風景」。田園地帯を走る久留里線だが、末端でこういう風景が待っていたのだ。


唐突な行き止まり

国道を戻って再び上総亀山駅へ。先ほど何も撮らなかったことも若干後悔していたので、駅の風景も含めていろいろ撮ってみる。


(上総亀山)

久留里線のドン突き。写真の中程に見える舗装路が国道と駅とを結んでいる道。車止め以外に隔てるものはない。
国道465号を県道178号との交点からさらに東に進むと、上総中野駅に出る。現在は小湊鐵道といすみ鉄道の接続駅となっているが、いすみ鉄道はもともと国鉄→JR木原線だった。
「木原」というのは木更津と大原を結ぶという意味であり、この上総亀山駅と上総中野駅の間をつなげて房総横断線になる予定だったが、太平洋戦争の影響でお流れになっている。



キハ38(上総亀山)

駅の配線は島式1面2線+留置線。通常は真ん中の2番線が使われているようだ。木更津方には照明用なのか、電化区間の架線柱のようなものが立っている。



(上総亀山)

駅員はおらず、ホームにも自由に入れる。トイレは改札外に別棟で新しいものが設置されている。




キハ38(上総亀山)

この列車は12時54分着・14時1分発と折り返し待ちは67分。木更津まで走りきれる時間だ。写真の撮影時刻は13時ちょうどとなっているが…もうライト点灯してるのね。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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