2010/01/24

10.1.24 7260チェイサー・1

青砥で快速を降りる。

王子へ出るにはここで上野行にのりかえるわけだが、手元の東京時刻表を見ると上下線ともほどなく北総車が来るようだ。未だ撮れてない7260形が来てくれると嬉しい。
先に来るのは下り印旛日本医大行。3階の下りホームに上がると、来たのはC-Flyer。そう運良く来るわけないな…とふと高砂方を見たら、7260形が中川を渡ってきた!

医大行から降りてきて横並びで歩く客に前を阻まれながら階段を降りると、7260形はもう停まっていた。先頭に回り、ファーストショット。



北総7260形(青砥)

ようやく撮れた…が、コントラストが強すぎる。この駅は上りが3階だったらなぁ、とつくづく思う。高砂方なんか、あの坂を列車が上ってくるステキなロケーションになる。行き止まり式の折り返し線も上り勾配で入り、下り勾配で出発するほうが安全なようにも思えたり。
地元の人にしちゃぁ、都心へ出るホームが低い層にあるほうがいいんだろうけどね。

立石のカーブ四ツ木の坂に先回りして7260形を迎えたいが、もはや目の前にいるから不可能。押上線内にホームの余分が多い駅はないから7260から降りて撮っても顔しか入らないしな…。
…ならば、品川まで行ってしまえ、となった。12連列車が停まる品川なら間違いなく余裕のある距離から撮れる。

先頭に7268に乗り込む。京成3300形のリース車である北総7260形は4連を2つつなげた8連1本のみの存在。そのうちこの7268-7265の4連は京成時代にクロスシート試験車となったことがある。クロスシートはその後ロングシートに再改造されたが、これまた従来のものと違ってバケットタイプのものが試用された。ロングシートの端ににぎり棒がないのは赤電らしいが、袖仕切り板が付いて独特の雰囲気を持っている。
リンクの記事のとおり、私はこの3316→7268の写真をファイアーオレンジ時代からいろんな姿で撮っている。

品川に到着。再び前へ回って撮る。ちなみに青砥もここも撮影者の先客はなし。


北総7260形(品川)

これじゃ青砥とあまり変わらないですなぁ…。ならばまた乗って途中の駅で撮ろうかとも考えたが、すでに発車合図が終わっていて、乗るのはやめた。実際はそれから10秒ほど開いたままだったので乗れたのだが。


北総7260形(品川)

京急線内は急行となる。

続く列車は6分後の快特。快特に乗って途中の駅を観察し、よさそうなところがあったら京急蒲田で折り返して出向くことにしよう。
高架で対向式ホームの青物横丁、立会川、大森海岸あたりでホーム端から外を狙うのがいいのかな? すれ違った青の2100形もついでに撮りたいなぁ…などと思っていたら、京急蒲田で7260形の羽田空港行に連絡するそう。
空港線で地上駅の糀谷と穴守稲荷はたしか対向式ホームだったよなぁ…。糀谷は高架化工事や…ならば穴守稲荷で降りて戻りを迎えようか?

京急蒲田に到着し7260形に再乗。またも先頭車で、品川まで同乗していた客が複数いてちょっと恥ずかしかった。
大森海岸—雑色間同様に、京急蒲田—糀谷もすでに高架線に覆われてシェルターのようになっていた。そんな中、対向列車のC-Flyerが向かってくる。橋脚の合間から日差しを受けてなかなかステキな風景だ。
途中に踏切を発見。このシェルター的風景を踏切で狙えるかな? ただし橋脚と遮断機の位置関係が重要で、実際に立ってみないとどう撮れるかはわからない。

一か八かで糀谷で下りた。


北総7260形(糀谷)

駅前の踏切。昔この糀谷を通ったときに「京成立石に雰囲気が似ているな」と思ったが、高架線が立ちはだかってイメージが変わった。青帯の京成車と相まって「京成っぽいけどどこか違う」というパラレルワールド的感覚だ。

車内から線路南側に道が並行しているのを確認している。その道を京急蒲田方面へひた歩き、駅間の踏切に着くとほどなく列車が来た。




都営5300形(京急蒲田—糀谷)

東中山から乗った編成だ。やはり踏切の遮断機の位置は柱をクリアできるほど線路に近いところにはなく、1枚目の左側はすぐに柱で隠れている。奥が見えないので、走っている列車を撮るタイミングが難しい。

さらに進んだ別の踏切で列車を撮ろうとカメラを構えてたら、踏切待ちの杖をついたおばあさんに「電車を撮るの?」と声をかけられた。「高架下を走る風景が面白くて思わず下りて撮りに来ました」と話す。「(高架は)いつ頃できるのかしら?」「あと4〜5年後くらいだったかと」「出来た頃には私はいないかもねぇ」…とネガティブなことを言いながら踏切を渡っていった。「まだまだ元気だから大丈夫!」と根拠もない言葉を後ろからかけた。何か返してくれたみたいだが、ちょっと聴き取れなかった。
…列車を取り損ねたな。でもこの踏切も視界は同じ感じだった。

結局、第一京浜の例の踏切に近づいた。線路際をずっと来れたのに寸前で道が無くなり焦ったが、駐輪場の脇を抜けてなんとか出られた。


新1000形・600形(京急蒲田—糀谷)

踏切から覗いたら、こんな風景。あぁ、わかってれば最初からここに来ましたよ。これはデジタルズームでかなり奥の風景を撮っている。新1000形はステンレス車だ。



新1000形・600形(京急蒲田—糀谷)

600形は4連で、京急蒲田でスイッチバックし、京急川崎で品川方面からの快特と併結し12連となる。この4連は羽田空港—京急川崎間で特急という種別になっているが、通過するのは本線の雑色・六郷土手のみだ。先にすれ違った新1000形も同じ動きの4連特急。


600形(京急蒲田—糀谷)

これが箱根駅伝の際に話題になる「第一京浜国道踏切」。背後は京急蒲田駅。近いところを日差しを浴びて曲面の車両が進んでいく…フォーカスは合いづらい。



都営5300形(京急蒲田—糀谷)

単線・急カーブ・大通りの踏切・前後にポイントと、重要な空港アクセス線なのにこの一カ所が大きく足を引っ張っている。この5300形が完全に左に移ると、7260形の姿が見えるはずだ。




北総7260形(京急蒲田—糀谷)

薄暗いせいかフォーカスが難しい。
糀谷側のポイントは両開きでまさに「ボトルネック」の形だ。



北総7260形(京急蒲田—糀谷)

いちばん近くでは柱が入ってしまう。…まぁ風景の記録としては撮ってよかった。踏切を渡る姿はズームに失敗してうまく撮れずじまい。

ところで、正面方向幕のこのコマはちょっと不自然だ。それは、上の方が空いていること。これは幕の地色に近い色のテープで目隠しをしてある。隠したのは「(北総・公団線)」と書かれた小文字。公団線が千葉ニュータウン鉄道となったためだ。
正面の行先表示と正面・側面の種別表示は京成時代のものがそのまま使われている。側面の行先表示のみ北総使用の幕に交換されていて、そちらの印旛日本医大の幕には「(千葉ニュータウン)」の小文字が添えられている。目隠し処理は正面の幕だけなのだ。

なんだか自ら悪い条件のところを選んで撮ってる気もするな。
こうなったら立石のカーブで迎えよう。東京時刻表で調べると、羽田空港行7260形列車の京成立石発は15時24分だ。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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